愛知県小牧市。周辺は田んぼや畑、お寺に囲まれるのどかな敷地。明治時代に建てられた民家のリノベーションである。
現在は料理好きのおばあちゃんとお孫さんの住まい。二人で一緒に料理ができるようゆったりとしたキッチンをオリジナルで作り、家の中心に据えた。既設の梁から吊るした照明の下には円卓を置き、自然と集まりたくなるような食卓とした。周辺の豊かな環境を取り入れるため椅子の高さで出窓を設け、縁側のようなスペースを作り中と外を緩やかに繋いだ。仕上げはブラックチェリーや漆喰、大谷石など本物の素材を使い、経年によりより美しくなっていくのが楽しみである。